腕時計の風防は大きく3つに分類される~メリット・デメリット~腕時計の選び方とは

腕時計の選び方の一つに風防があります。

腕時計の風防は、

  1. プラスチック(アクリル・プレキシガラス・有機ガラス・樹脂ガラスetc.)
  2. ミネラルガラス(クリスタルガラス・無機ガラスetc.)
  3. サファイアガラス

と、主に大きく3つに分類されます。

風防とは文字盤を覆っている透明の部品になります。

それぞれ、メーカーやブランドによって呼び名は違っていたりするのですが、基本的にはこの3つのどれかに当てはまるものになっています。

プラスチック(アクリル・プレキシガラス・有機ガラス・樹脂ガラスetc.)

プラスチックの風防は傷はつきやすいのですが、軽くて加工もしやすく割れにくいというメリットがあり、安価で日常使いの出来る時計に多く使われる材質のものとなっています。

最近ではチープカシオと呼ばれるシリーズのもの、またタイメックス、などのブランドでも使われているものが多くなっています。

また、1940~60年、70年代くらいまでミネラルガラスやサファイアガラスが普及されるまでに多く使われており、今ではアンティークウォッチの特徴として認知されている材質となっています。

プラスチックの風防は、フラットなものありますが、一般的にはドーム型の形状である場合がほとんどです。

プラスチックの風防は、傷もつきやすく、また紫外線でも劣化・変色が起こったり、熱にも弱い、などと。

ただ、それらを”味”として経年変化を楽しむことも出来るのでデメリットでありメリットにもなっています。

ちなみにモース硬度は”2”で、爪でひっかいても傷がつくレベルの硬さとなっています。

ミネラルガラス(クリスタルガラス・無機ガラスetc.)

ミネラルガラスは3~5万円以下までの時計に使われることが多くなっています。

ミネラルガラス・無機ガラスは、

  • SEIKO=ハードレックス
  • CITIZEN=クリスタルガラス
  • CASIO=無機ガラス

と、メーカー・ブランドでそれぞれの呼び名が違っていますが、ほぼ同様のものと考えてよいと思います。

ちなみにモース硬度は”4~7”とされています。

サファイアガラス

3つ目のサファイアガラスは基本的に高級時計に使われるものになります。

サファイアガラスは本物のサファイアではなく人工的に製造されたものになります。

サファイアはダイヤモンドの次に硬いとされているもので、サファイアガラスはそのサファイアと同等の硬度をもつもので、頑丈で傷もつきにくく、非常に良質なものとなっています。

※ダイヤモンドのモース硬度は”10”

サファイアガラスは、概ね5万円以上の時計に使われることが多くなっています。

ただ、探せば2~3万円クラスの時計にも使われる様になってきています。

サファイアガラスを加工するのは、その材質の硬度から難しいとされていますが、加工を施しているものも存在します。

  • 無反射・低反射(AR)コーティング
  • ドーム型コーティング

などです。

ちなみにサファイアガラスのモース硬度は”9”です。

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